大規模修繕ガイド 劣化・不具合の一覧
このような不具合はございませんか?
大規模修繕工事を円滑に実施していくには、建物の傷み具合等を十分に把握しておく必要があります。
マンションの構造体のほとんどは丈夫な鉄筋コンクリートですが、年月が経つにつれ劣化してしまいます。
状況が悪化すると雨漏りや外壁落下等の深刻な不具合に繋がります。
長く安心して暮らすためにもひび割れ等の補修などを考慮する必要があるでしょう。
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クラック(亀裂)
外壁にひび割れが発生しています。ひび割れから雨水等が侵入して、タイル自体の付着力の低下の原因になります。
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チョーキング
塗膜のチョーキング(白亜化)が見られます。これは塗膜の初期劣化状態で素地の保護が失われつつある状態です。
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汚損
汚れ・変退色・カビ付着筋状に汚れが付着し、建物の美観を損ねています。
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錆・腐食
鉄が水分や空気中の酸素と反応し酸化鉄となった状態
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剥離
ひび割れから雨水等が侵入し、塗装自体の付着力が低下し硬化した塗装が剥れ落ちることです。
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白華現象(エフロレッセンス)
コンクリート内アルカリ成分が、ひび割れに添って、水分と共に流れ出し結晶化したものです。
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爆裂
クラック(ひび等)から雨水や炭酸ガスが躯体内に侵入。躯体内の鉄筋に錆が発生し鉄筋が膨張し、周辺のコンクリートを押し出す状態のことです。
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浮き
コンクリートやモルタル(タイル下地)にクラックが入り、タイルを浮かしてしまう。日射と放冷による表面温度変化で起こる膨張・収縮の繰り返しの応力とその重さが原因と思われます。
こうした建物劣化になる理由
物理的劣化
- 経年による劣化
- 使用を重ねる劣化
- 災害による劣化
非物理的劣化
- 機能的に合わなくなる劣化や陳腐化など
- 生活レベルや環境変化劣化、価値の低下など
- 社会的劣化、法規制など